2018.02.13
1年生保護者インタビュー 一年間を過ごしてみて 第二回
学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.31 2018.2.13
1年生の保護者の方々に学園で過ごした初めての一年間を振り返り座談会でお話しいただきました。前回より3回にわたりその様子をお届けしています。第一回はシュタイナー学園への入学を考えたきっかけを伺いました。第二回は藤野で暮らし始めた3人の保護者の方に入学を決めてからの変化や藤野で暮らして感じたことをお聞きしました。
Aさん
子どもに学園の教育をうけさせてあげたいと強く思い、その思いが叶うようにと動き出しましたが、大変なこともたくさんありました。
当時暮らしていた家は持ち家だったので、家を売る手続きをしながら藤野での家を探さなければいけなかったこと、夫が勤めていた会社は藤野からだと通えない距離だったので転職しなくてはいけないこと。藤野は道幅が狭く坂が多く、住んでいる方々の移動は車中心の様子でしたが、うちは車もなかったので駅やバス停まで歩ける場所で家を探しました。
短期間でそれらのことを決めていかなくてはいけないのはとても大変でしたが、藤野に越してくるとウェルカムに家族みんなが迎えいれてもらえたと感じました。とてもあたたかい一年でした。
夫は無事転職することが出来ましたが、今はひとまず借り暮らしのつもりで借りた賃貸の住宅に住んでいるのでこれから改善していかなくてはいけないことは沢山あります。でもそれらは一つ一つ解決していけることです。
憧れに近かった場所に今いれること、ここで子どもにこの学びをさせてあげられることにとても満足しています。
Sさん
うちも車がなく送り迎えはバスか徒歩なので、まだ小さい下の子を連れての送迎は思うようにいかないこともありました。学園では送迎が3年生まであることは親にとっては大変で負担があることのように話されることも多いかと思いますが、わたし自身は子どもの送迎はしたいことだったので、むしろありがたかったです。
体調が悪い時などどうしても送迎が難しい時はクラスの人や送迎支援(今年度から始まった保護者によるシステム)にも助けてもらいました。ずっと都会に暮らしていたので夏の藤野の虫の多さには予想以上に苦労もしましたが、娘の様子を見ているとここに来てよかったなと思います。
先生が大好きで学校にいくと顔が輝いています。保育園時代は行きたくないと言っていた娘が学校に行きたい!ということに驚きと喜びを感じる日々です。
Nさん
入学前から保護者の集まりや作るもの等、親がやることも多く、当時3ヶ月の下の子がいる中でどこまで出来るのか不安もありました。でも集まり等がたくさんあったおかげで信頼関係を結ぶことができ、クラスの保護者の方にはこちらが何も言わないうちに様々な手助けをしていただきました。
今でも大変な時はおたがいさま、という感じで気持ちのよい助け合いができること、放課後も安心して子どもたちを預けあったりすること、とてもしあわせなことだと思います。娘の内弁慶は相変わらずですが、先生だけでなく保護者の方々にもそんな娘を見守っていただき、親子ともに安心して毎日学園にきています。
子どもの外側だけじゃなく、内に秘めている部分まで見守り育てようとしてくれるこの学園に入れて本当によかったです。
藤野での暮らし、学園での暮らし、大変なことはありつつもたくさんのものを得た一年の様子をお聞きできました。第3回では学園での学びの中で印象に残ったことをお伝えしたいと思います。
中村暁野(1年生保護者)