2019.03.13
高等部部活動について
学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.55 2019.03.13
高等部にはオーケストラ、コーラスの活動のほか、現在11の部活動と2つの同好会があります。運動部がバスケットボール、バドミントン、サッカー、バレーボール、卓球、野球で、文化部がダンス、演劇、軽音、ギター、茶道です。そしてオイリュトミーとものづくりが同好会として活動しています。
それぞれの活動は週に1~2日なので、中には複数の部活を掛け持ちしている生徒もおり、忙しい生徒は毎日何かの部活で活動しています。一つのスポーツや芸術活動を集中的に行うというよりも、興味のあるいくつかの部活動に参加し、その中で自分に合ったものを見つけていくという生徒が多いのが、シュタイナー学園高等部の部活動の特徴です。
この流れは中等部の部活動から始まっており、陸上運動部(旧運動クラブ)では、季節によっていくつかの球技や陸上競技を行います。これは、まだ体が発達途上である中等部の生徒については、多様な運動を行うことでよりバランスのとれた発達を促すためです。そういった意味では高等部の部活動はより一つの活動を集中して行える環境にあり、そのことが中等部の生徒が高等部に進学する楽しみの一つにもなっています。
文化部は高等部学園祭や12年を送る会といった学園での行事や、橋本のホールを借りてのオーケストラ・コーラスコンサートなど、それぞれの発表の場に向けて日々練習に取り組んでいます。また、ダンス部は今年度初めて相模原市主催の高校生ダンス部選手権に参加しました。これまでは学園祭に足を運んでくださった方が見守る中での発表でしたが、選手権では他の高校のダンス部の方や審査員の方、同時に開催されていたいくつものイベントに来ている方、といった多くの観客の前での発表でした。今までにない緊張があったことと思いますが、終わった後のすがすがしい表情からはその緊張すらも楽しんでいるように見えました。
10年生で授業として行う茶道は、11・12年生では部活動として行います。12年生まで続け、基本的な作法を身に付けて初釜でのお点前を終えると、裏千家今日庵の初級をいただくことができます。
運動部では野球部、バスケットボール部、バレーボール部が、他のシュタイナー学校や私立高校との交流試合を、年に1~2回程行っています。今のところ公式大会などには参加していませんが、練習をしていくうえでその成果を確認できる交流試合の場は、生徒達にとっても力試しができる絶好の機会となっているようです。また、外部の方とのスポーツでの交流は教育的な意味でも非常に良い機会となっています。普段自分たちだけで行っていると、ルールがあいまいになったり、マナーを守る意識が弱くなってしまうのですが、外部の方との交流は、改めてそういったことを大切にする気持ちを学ぶことができます。
これらの部活動の多くは厳しい上下関係などはなく、学年を超えて互いに尊重しあえる仲間として、活動を共にしています。また、週末の練習には保護者にも指導に入っていただき、多くの方に支えていただきながら活動をしています。これからも皆様のご支援・ご協力のもと、心身ともに健やかに成長していける高等部部活動でありたいと思います。
高等部教員 脇元 克也