2019.07.03
シュタイナー学園の学びを親子で体験!「夏のシュタイナー学校&移住ツアー」『幾何学は美しさの宝庫なのですよ。』
学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.62 2019.07.03
娘が年長の時に親子で参加した「夏のシュタイナー学校」で私が算数の授業を体験した時のこと。先生に導かれて九九の図をクレヨンで描いていき、出来上がった美しい模様を一緒に見ながら先生がおっしゃった言葉でした。想像もしていなかった、身体の中から美しい! と感じる喜び。高校時代、三角関数で数学迷子になった私には知ることができなかった感覚に、雷に打たれたような衝撃を受けました。それと同時に、この感動を子どもが味わえるということはなんて幸せなことだろうという気持ちがじわじわと湧きました。この体験は、もともとシュタイナー教育に興味があったものの、「移住」の決定ボタンを押せないでいた私の大きな決め手となりました。
そんな「夏のシュタイナー学校」が今年も7月27日にシュタイナー学園で開催されます。今年のプログラムは、大人の体験授業と低学年の体験授業、年中年長児はシュタイナー保育を体験できるというもの。
大人の体験授業は古賀先生の音楽の授業。誰もが自分の中に持っている音楽にふっと触れるような、美しく柔らかな授業をしてくださる先生です。想像を超えた内容に最初は驚くのですが、腑に落ちていく感覚は幸福感そのもの。言葉よりも受けてこそなのでどうぞお楽しみに。
子どもの体験授業は英語と水彩。シュタイナー学校では小学校1年生から外国語を学んでいます。といっても最初は歌や遊び、音の響きを体験することから。そして12年生まで続いていく水彩は、フォルムのない色と色との響き合いを感じることから始まります。
シュタイナー保育を担当するのは、学園に隣接する「シュタイナー保育園とねりこ子どもの家」の先生です。ふんわりと優しく温かく包み込んでくださる先生なので安心してお子さんを預けることができます。
またオプション企画ですが、今年は移住ツアーもあります。どんな家に住んでいるの? 物件はあるの? 通勤はどうしているの? 買い物はどうしているの? などの様々な疑問・不安などを、在学生のご家庭にお邪魔して色々聞いてしまおう! というもの。
藤野に引っ越してシュタイナー学園に入学して思うことは、えいや! と来てしまえば、どうにかなっていくのだなということ。ゆるやかに繋がりながら、困った時にはたくさんの手が差し伸べられ、自分もその優しさを誰かに巡らせたいと自然と思える素敵な場所です。
シュタイナー教育関連の本を読み漁り、ウェブ上で拾い集めて知った情報よりも、実際に体験した授業は心に響いて確信となっていきました。学ぶことは本来楽しいこと、幸せなこと。この学園の先生方は喜びを持って取り組めるような彩りある授業をしてくださっています。そんな日々子ども達が受け取っているものをぜひ体験してみてください。この夏、それぞれのご家庭の決め手が見つかるといいなと思っています。
保護者/ライター なかむらあや